2016 2017 2018 2019〜


'たゆたう'2018-01-05 13:13:13'

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今年はもうちょっと本腰を入れて創作に取りかかりたいです。
描くぞー! 描きたいぞー! 

2016年の4月から日記用に使っていた手帳は、大晦日に使い切ったので
今年の始まりから新しいものにしました。A7よりも一回り小さい手のひらサイズ。
Paperblanksさんの手帳です。使うペンもミニマムサイズにして、
LamyのX47というボールペン。

特にお正月らしいことを何一つしなくても、
あちこち整理して節目にするという習慣は湧き出てくるようです。

'観たものなど''2018-01-12 13:13:13''

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『虚栄の市』1998年のBBCドラマ。
冒頭10分、「校長には内緒よ」ともらった卒業記念の辞書を
あばよとばかりに車窓からぽいっと放り投げるベッキーさんに惚れる。
そして、ドラマの主軸になりそうな要素がことごとく枝葉なのがすごい。

サッカレーの手腕か、ドラマスタッフの調味か。

 (親と離れて暮らす息子についての会話)
  エミー※「で、いくつになるの?」※ベッキーは子と無理矢理引き剥がされたと思いこんでいる
  ベッキー「誰が? (間) 7つよ」
  エミー 「変ね、確かうちの子と同い年のはず…」
  ベッキー「ああ、私とても悲しくてわけが分からないの」
この場面は、いままでずっと相手の性質を見抜き、最も効果的な取り入り方を
嗅ぎ分けていたベッキーさんが崩れ始める予兆のような不穏さが漂っているのですが
それをコメディで包み込む英国の笑い。大好きです!

 

『僕の村は戦場だった』
タルコフスキー初期の作品。
観ている時には気づかなかったのですが、翌日に思い返していたら、
ドストの「カラマーゾフ」だわ、これ、って思いました。
イワンの大審問官の章。逆さまだけどね。

 

'バベルの図書館''2018-01-19 13:13:13'

 昨年の晩秋に買ったボルヘス編纂の『バベルの図書館』をぼちぼち読んでいます。

1巻のチェスタトンと2巻のサキはおなじみの方々でしたが、ボルヘスのチョイスにより

彼らの色がより一層濃くなっていました。

さて、3巻のホーソーン。「牧師の黒いベール」の一篇だけで存在を刻みつけてきます。

読後2日くらいはこの短編の空気から抜け出せず、悲しいというのでも、虚しいというのでもなく

ただただどうしようもなくて、千々にくだけておりました。

4巻はカフカ。私、独文出身でありながら、どうしてもカフカが読めなくて。

ボルヘスの指摘でその理由がようやく分かりました。「遅延と無限」。

私がよくみる(悪)夢そのものだったんですね。

それが濃縮された4巻は、やっぱり読めなかったです(読了だけはしましたが)。

5巻、ジャック・ロンドン。

「ジャック・ロンドンは40歳で死んだが、肉体の命と精神の命を最後の澱に至るまで

汲みつくした。しかし何ものをもってしても彼は満足することができず、ついに彼は

死のなかに虚無のさみしい光耀を探し求めたのだった。」というボルヘスの序文で

かなり身構えたのですが、今の私にはそれほどでもなくて肩すかしというかほっとしたというか。

 

こんな感じで、まとめると、ボルヘスチョイスさすがです。

6巻はオスカー・ワイルド!

'ブラウン神父シリーズ'2018-01-26 13:13:13'

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読了しちゃいました。

この神父とチェスタトンに出会ってから3年、読み終えてしまうのがもったいなくて

ちびちび読んでいましたが、とうとう。

4巻と5巻を取り違えてしまい、最後に読んだのは4巻でしたが。

凄みがすごかったので以下引用。

あなたがたの人情がこの人たちを見放すとき、それを絶望から救うのは私たち司祭だけなのです。

あなたがたはご自分の趣味に合った悪徳を許したり、体裁のいい犯罪を大目にみたりしながら、

桜草の咲きこぼれる歓楽の道をずんずんお歩きになるがよい。われわれを夜の吸血鬼のように

闇の中に置き去りになさるがよい。そうすればわれわれは本当に慰めを必要とする人たちを

慰めます。(マーン城の喪主)

チェスタトンの根底にカトリックがあるのは有名な話ですが、チェスタトン特有の茶目っ気

のほかに、この巻の神父さんには、独り闇の中に佇んでいるような、そういう近づきがたさがありました。

 

また最初から読み出すか、英語の原書に手をかけるか・・・いずれにせよ、そういうことです。

 

読んでいるボルヘスの講演録には、所々に「チェスタトン」のお名前が出てきてドキッとします。

'ボルヘス''2018-02-02 13:13:13'

 昨年の11月頃に何冊かボルヘスの本を買っていて、

今ようやくまた本格的に着手しているところです。

ボルヘスは短編で有名な方だという認識でいたのですが、

講演録もすごく良いです。

彼の世界は、言葉は、詩から、音声から成り立っていると思われるのを裏付けるような一冊、

「詩という仕事について」の中から、勇気づけられた一節を引用します。

自分に何が出来るか、分かる時がやがて来ます。

自分の本来の声を、自分自身のリズムを見いだす時がきっと来ます。

 

  向こう数ヶ月はバタバタすることが決まり、場合によってはそれが長く続くかも・・・

という状況になってしまったのですが、本は読んでいたいです。

'ach, du liebe Zeit!''2018-02-09 13:13:13'

 まさか仕事が忙しすぎて、読書も絵描きも
そのほか趣味手すさびと呼べるようなもの一切が滞る日が来るとは!

大野晋と丸谷才一の対談集「日本語で一番大事なもの」を
昼休みにちょこちょこ読んでいるのですが、大好きな歌に再会できました。

あかねさす紫野ゆき標野行き 野守は見ずや君が袖振る

万葉集から額田王・作。
和歌に限らず詩に編み込まれる色彩は、おそらくパレット上では再現できなくて
見たことない風景なのに脳裏に浮かんでくるから不思議です。

理性と感性の狭間'2018-02-16 13:13:13'

 藤原俊成の

「よしさらば後の世とだに頼めおけつらさにたへぬ身ともこそなれ」と

これの返歌で美福門院加賀の

「頼めおかんたださばかりを契りにて憂き世の中の夢になしてよ」

 

すさまじい完成度で、もう口を挟む余地もないですね。

この2首にキャッキャしている大野先生と丸谷先生の可愛さもさることながら。

'それ ほんとう?'2018-02-23 13:13:13'

 という児童書があるです。

小学生の頃から私の愛書で、今は本棚の

「日本語のお手本」コーナーに鎮座しています。

谷崎の文章読本と安吾の堕落論の間にいます。

特定の音が最初につく言葉で文章をつくっていって、

例えばこんな感じに、

 あめりかうまれの

 ありのありすさんが

 あるあきの

 あかるいあめのあさ

詩の頭韻ですね。これが「あ」だけじゃなくて

50音全部まとまって一冊の本になっています。

この縛りがあるからこそ言葉の音がとても楽しくて

図書室で何度も借りて読んでいました。

絶版になったら悲しいと思ってずっと前に自分の本棚に迎えたけれど

まだまだ現役のようでうれしいです。出版社のページ→ 

 

'コミティアに出たい!'2018-03-02 13:13:13'

です。5月の。

サークル参加〆切が来週なのですが、まずはカット描かないと・・・って状況です。

まずは申し込みを頑張ります。新刊の計画はそれからだ。

 

憲法学者の木村草太さんと小説家の新城カズマさんの対談集

『社会をつくる「物語」の力』を読んでいます。

フィクション(物語)によって現実の社会が拡張していく感覚に

読んでいて希望がわいてきます。ありとあらゆる可能性が

ここにはあるのだ、と思えてきて。

虚構と現実って実は二項対立ではなくて相互に補完しているんですね。

 

(私はまだ、もう3月だという現実を受け止めきれないでいます。)

 

'コミティア申し込みました。''2018-03-09 13:13:13'

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ので、3月22日までは修羅場です。

繁忙期の仕事と引継、引越に加えて原稿。みたいな。

3月22日という日時設定は、その翌日に引越しをするからですが、

5月5日のティアに参加するのを先週決めて、んでもってノープランのまま

早割で印刷の発注をしたのは……無謀ですね。

 

原稿諸々が終わったら、『絶景本棚』をねっとりと眺め回したいです。

ずっと手元に置きたかった本たちを買ったら、見事なまでにハヤカワレーベルでした。

ブラウン神父の無垢なる事件簿

華氏451度

夏への扉

'バベルの図書館''2018-03-16 13:13:13'

 言わずもがなボルヘスです。

ゆっくりゆっくり読み進めていて、もうすぐ読み終わります。

ボルヘスのすごいところは、ほんの数行、あるいは数語に

無窮の迷路、それはおそらく「図書館」と人が呼ぶもの、

のイメージを読む人に想起させる点だと思います。

私も彼の迷路の虜に…。

'やったーー!''2018-03-23 13:13:13'

もう5年くらい聴き続けているドイツのバンド

Glasperlenspielの新アルバムが、3年ぶりにリリースですって!

先行で出されていた一曲を早速聴きこんでおります。→

(精読することを読み込むというけれど、聴き込むとは言わないかしら)

(そして今回も、曲はいいのに、映像の趣味は合いませんでした。)

彼らの音楽は、今・未来・世界・私たち…の生命力に溢れているのですが、

どこか、追憶・失ったものをも想起させます。

一押しはGrenzenlos →

新アルバムが手元に届くまで、原稿頑張って生きます。(結局まだ終わってない。)

'ピート!'2018-03-30 13:13:13'

 人生初、「仕事が忙しすぎて仕事いがいてにつかない」状況ですが

引っ越しの荷物の整理をとっとと済ませて、原稿と読書に勤しみたい所存。

『夏への扉」でピートに再会したいです。

'Glasperlenspiel''2018-04-06 13:13:13'

今回はヘッセの。

先日、ドイツのバンドGlasperlenspielの新アルバムに

浮かれたところでしたが、先行して何か情報ないかしら…

と広大なネットの海を彷徨っていたら、

バンド名の由来であるヘッセの同名小説のジャケットが

とてもとても素敵だったので、つい買ってしまいました。

↓これです。

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画像はアマゾンさんから。

ガラス玉遊びというにふさわしいキラッキラです。

読むのが楽しみなんですが、日本の文庫で上下巻を

原書で読む気力が続くかは誰も知らない。

 

 最近の悩みは

@ホーソーンの『緋文字』を新潮で買うか、岩波にするか

A収納できないのはわかりきっているのに指輪物語の愛蔵版を買うか否か

だったのですが、問題点には触れずに好きなようにするということで

解決しました。

 

 そんなことより、来週は13日の金曜日! ですね!

 

'13日の金曜日!'2018-04-13 13:13:13'

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ブラヴォー!

楽しくてルブランの『バーネット探偵社』を買いました。

ルパンシリーズでも一等大好きさっ!

 

'クレヨン王国'2018-04-20 13:13:13'

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 子供の頃大好きだった青い鳥文庫の「クレヨン王国」シリーズが

また読みたくなって本屋さんに行ったら、一冊も置いてないという

現実に行き当たり、慌てて古書店で何冊か(10冊以上)買いあさりました。

 子供の頃は、街の本屋さんにずら〜っと並んでいて、お小遣いで

一冊ずつ買うのが楽しみだったし、新刊を心待ちにしていました。

 色彩や、草花、季節の移り変わり…世界の入り口はクレヨン王国でした。

 シリーズ最初の作品「十二か月」は、2006年に講談社文庫から

初期の原稿を元に構成されたものが出ていたんですね。

これも品切れ重版未定状態で、好きなものは手放すなとつくづく思いました。

 絵は、一等好きなコンビ、ふじ色大臣のルカちゃんとベージュ色大臣のモニカ様。

ティアの新刊が'2018-04-27 13:13:13'

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塗っても塗っても終わらない案件(表紙)。

コミティアは来週、5月5日です! 終わるかな。

※画像は4月24日時点のものです。

'コミティア''2018-05-04 13:13:13'

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新刊出ます。よろしくお願いします。

'コミティアありがとうございました!''2018-05-11 13:13:13'

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 人出が多かったおかげか、いつも以上にお手にとっていただけました。

今回の新刊は、本当に自分の読書メモ的なものだったので

(対話の相手はボルヘスでした)次はもっと外向けに描きたいです。

というわけで、8月ティアを申し込む準備をします。

 

チェスタトンの『法螺吹き友の会』を読み始めました。

↑のイラストのとおり、紳士がシルクハットを捨てて

キャベツを頭にかぶりだす話。シルクハットはかかしにお下がり。

ヒロイン曰く、

「みんなキャベツの帽子を変に思わないのは、すでに頭がカブだからなんだわ」

毎度のことながら、荒唐無稽と正統性が同居できるチェスタトンの頭に

脱帽です。

英語の言い回しが巧みなのが日本語で読んでいても伝わってくるので

原書欲しくなります。困りものです。

…と書いた矢先にチェスタトンの原書を3冊注文しているので全く困りものです。

'シェイクスピア全集''2018-05-18 13:13:13'

欲しいんですよね、今。

ウッドハウスの作品を楽しむためと、PSYCHO-PASSを見ていたら読みたくなって。

日本語だったら新潮文庫。

信用している福田恆存訳で、表紙絵がとっても素敵! なのです。

ちびちび揃えましょ。

 

んで、ウッドハウスの言い回しを追いかけるには英語もあった方が良いかな…と

また無謀な計画を立てた結果、

Knickerbocker Classicsってところが出している古典シリーズの装丁が素敵で、

芋づる式にオースティンだのポーだのにも引っかかっているのです。

出版社サイト→

もうどうしようもないですっていう物欲の報告でした。

'真っ白な嘘''2018-05-25 13:13:13'

 こんなにもこんなにも気になるのに、手元に、

それこそ今まさに手にしているのに、未だに読めていない本、

フレドリック・ブラウンの「真っ白な嘘」。

ブラウンは、グレンラガンの最終話サブタイトルと同じ書名の本、の作者…

という程度の認識で、著作はまだ一冊も読んだことないのに、

なぜこうも心が騒ぐのか! 

そして、ブラウン と 中村保男・訳 & 東京創元の組み合わせは、

チェスタトンを連想させます。

 

 

 ちびちびとホーソーン短編小説集を読んでいます。

「牧師の黒いベール」はバベルの図書館に収録されている訳のほうが

凄みがある、という印象。でも、「白の老嬢」に出会えたのは幸いでした。

ホーソーンの作品って、読んでいるとインスピレーションが湧いてくるというか、

頭の中で作品の世界が出来上がるんです。

'BBCドラマ 「ブラウン神父」''2018-06-01 13:13:13'

 AXNミステリーでやっている最新シリーズを見ています。

チェスタトンの小説世界からブラウン神父だけを引っこ抜いてきて

50年代イギリスの田舎町に持ってきました…っていう感じです。

神父の脇を固める女性陣が賑やかで魅力的なので、

原作に準拠していなくてもこれはこれでアリだな、と

数話視聴後には好意的になっている自分に驚いています。

シーズン1からのお付き合いだったら、もっとゆっくりと

人物造形が出来上がっていく過程に立ち会えたのかな。

 

 今制作されているドラマが、舞台にWW2後の世界を選んだのも

BBCの意気込みがうかがえて好ましいです。

 個人も国も民族も、戦争の記憶が生々しいはずで、むしろまだ

解決していない、区切りがついていないことがたくさんあったはずの時代、

嘘をついてでも守らなければ崩壊する何かを誰もが何かしら抱えていた時代を描くことは

ドラマというフィクションを通してであれ、その「何か」と現代の我々が向き合う、

嘘をついたまま、嘘が真実になっている「何か」を思い出す、そういう作用があると思います。

 そして、内に抱えた罪と対峙するのにもってこいのお方、ブラウン神父がついている!

 

 

いろいろ'2018-06-08 13:13:13'

備忘録的に、ここ1,2週間で見たもの、読んだもの。

■ホーソーン短編集

 1ヶ月かけて読了。白の老嬢、牧師の黒いベール、フェザートップの3本が特にすき。

 ホーソーンの描く世界って、創作の源です。

 

■高橋葉介「怪談少年」

 夢幻紳士とは違う葉介先生の引き出し、怪談×コメディしている姉と弟のコンビ

 →をイラストにしたためたかったのですが、ペンタブが不調で無念。

 

■ブラウン「まっ白な嘘」

 東京創元文庫で買った新しい版のものが活版印刷で、最初に手にしたとき

 それだけでうれしかったのです。活版の本であることが仕掛けになっているとは。

 

■ウェルズ「白壁の緑の扉」バベルの図書館8

 ボルヘス編纂、表題作はジョイスの「若い芸術家の肖像」や、読者の幼年時代を

 想わせます。ほかの収録作品も多彩で、ボルヘスの慧眼とウェルズの腕前が

 織りなす一冊でした。「魔法屋」が、子供の頃好きだった本「まほうを売る店」で、

 ここでまさかの再会。

 

 

□BBC「ブラウン神父」シーズン5

 エピソード1が、元の小説を離れていても、とてもとても良い。

□ジョーン・ヒクソン版「ミス・マープル」

 一目見て、(あ、ミス・マープルだ!)って思いました。

 桜色の頬が素敵! 刑事さんにはとりとめなく聞こえるおしゃべりに、

 この安楽椅子探偵の人物像が見いだせます。

コミティア申し込みました。,'2018-06-15 13:13:13'

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サークルカットはほぼ一発書きのなぐり書き。

勢いがあるのもたまにはいいよね。。たまには、ね。

 

夏のイベントですが、新刊はモノクロームの鬱々とした話になるでしょう。

それはそうと、原稿スケジュール立てないと! 

 

□シェイクスピアとハサウェイの事件簿

 BBCドラマです。探偵社のシェイクスピアとハサウェイ&セバスチャンが

 クリスティのトミーとタペンス&アルバートのようで、それだけでも楽しいのに

 3人ともとっってもチャーミングでまたすぐ会いたくなる作品です。

 勢いよく5話まで見ましたが、残りは大事にとってあります。

 マクベスの3人の魔女が冒頭に出てくる話は、終わりがまさしく

 「きれいはきたない きたないはきれい」でした。人って白黒つけがたいよね。

 

□Endless Night(終わりなき夜に生まれつく)

 クリスティの小説です。ミス・マープルにアレンジされたドラマを先に見て、

 すぐに小説を読み始めました。全体の構想は、クリスティの有名な長編と同様ですが、

 作者の真髄が遺憾なく現れていて、「春にして君を離れ」系統です。

 「春にして〜」で特に思うのですが、クリスティの人間観から世界を見てみたいです。

 勢いでセルフ・パロディ元の長編も読んでいます。

 

■クレヨン王国 森のクリスマス物語

 「長い月日が、さらさらと源三さんのうえを通りすぎていきました。」

 福永先生は、よく、こういう貫くような文章を、さらっとお書きになります。

 

'偶然の3''2018-06-22 13:13:13'

 今週末〜週明けから読み始めた本3冊が偶然にも同じような事象を巡っていました。

 丸谷才一「文章読本」

  京極夏彦「書楼弔堂」

  高橋源一郎「日本文学盛衰史」

 明治期から昭和初期にかけて、日本語の文体を模索した作家たちについて。

 無意識に意識して選書したのでしょうか。はたまた、はてさて。

 谷崎訳の源氏物語が読みたくなりました。

 

 

□シェイクスピア&ハサウェイの事件簿

 全エピソード見終えてしまいました。 ちょっと寂しい。

 シェイクスピア作品を読んでからまた最初から観たいです。

 その頃には2期で再会できるでしょう。

 

■高尾滋「人形芝居4」

 3巻で終わりかな、と思っていた作品の久しぶりの新刊です! 

 大好きな作品なので、大事に読みます。嵐と静にまた会えます。うれしい。

 

■クリスティ「予告殺人」

 あらすじ紹介が面白そうだったので読み始めたのですが、

 なんだかとってもデジャヴね! と思って読書記録を見返したら

 やっぱり読んでいました。

 でも、既視感を覚えたのは 映像で なのです。

 まあ、断片的なもので再読するぶんには支障ないのですが。

 (たとえ、犯人やトリックが分かっていても、

  初読時と遜色なく楽しめるたちでもあります。)

「日本文学盛衰史」'2018-06-29 13:13:13'

 高橋源一郎の小説が原作の、青年団による劇を観ました。

観劇日の1週間前に衝動的にチケットを買い、それから

原作を読み始めるという弾丸ぶりでしたが、

読めて良かった&観られて良かった作品でした。

 

 文学は、ことに純文学は、作者・読者の個人的私的なもの

と思われがちかもしれませんが、

二葉亭・藤村・鴎外・漱石・啄木・独歩・花袋らが生きた時代、

言葉は、文学は、社会の基盤の大きな一部であり、

思想とそれを表出する言葉との両輪を彼らは廻そうとしていたのですね。

名を残す彼らが生き抜けた時代の濃密さたるや、考えるだけでクラクラします。

 

 そして劇の演出は、彼らが生きた明治の時代と私たちの生きる現代とを繋げ、

この問いはまだ途中であり、私たちにも無関係ではないことを示唆していました。

全体にユーモアが溢れ、笑いながら観劇しつつ、追い風を得るような時間でした。

 

 

…とまあ、相変わらず読書に耽っていますが、新刊の〆切まで3週間という現実です。

いーかげん、船をこぎ出さなければ!

サラダ記念日の衝動買い記録'2018-07-06 13:13:13'

内田百闡S集全10巻(講談社・旧仮名

 百閧フ全集は数種出ていますが、講談社のは手を出しやすいかな、と思って。

 福武は33巻。この冊数には怯みます。

 版画荘刊は6冊と手軽そうですが、昭和11年のネック。百關謳カ自身もまだまだ生きている頃のものですしね。

 ちくま文庫は24巻ですが、セットは品切れ状態。新しい出版とて油断できません。

 旺文社文庫の39冊は装丁が魅力ですが、バラでしか出ていないのを揃えるのは苦難そう。

 

 というわけで、講談社の10巻に落ち着いたわけです。

 新仮名版で新潮文庫や岩波文庫でも出ておりますし、そちらでぼちぼち読んでいる以上

 「え、同じ本を買うの?」という問いも出てきましょうが、

 なんったって、百闕品の仮名遣いの旧か新かは、先生にとっても読者にとっても

 大事な大事な要素なので! 問題ないのです! 

 仮名の新旧を読み比べるという楽しみもありますから。ね!

 まぁ、仮名使いの相違がなくても、同じタイトルの本を複数所持するのは、

 訳者や版組や装丁やその他諸々の要素が少しでも違えば違う本なので

 さしたる問ではないのです。…といって引越のたんびに泣いてますが。

 

 1年ほど前にうんと検討して保留にしていたのを一瞬で決断しただけなので

 衝動とは言いがたいかもしれません。

 

●歌丸師匠

 今まで散々ネタにされていたことにいざ当面してみると面食らうどころか

 ぽかんとした哀しみに沈んでいます。テレビのスピーカー越しに聞いた声を

 いつか高座でと思っていましたが、叶わずじまいでした。

'13日の金曜日!''2018-07-13 13:13:13'

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なぜかいつも原稿期間に重なってヒイヒイいってます。

'13ページから''2018-07-20 13:13:13'

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うねうねとした髪の毛を描くのがめっちゃ楽しかったです。

 

今週末には印刷屋さんに入稿できそうです。もうちょっと! のはず。

'コミティア新刊''2018-07-27 13:13:13'

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無事に印刷屋さんに受け取ってもらいました。

何もなければ8月のティアの新刊です。

 

本屋さんで偶然タイトルを目にした

紀田順一郎「古本屋探偵の事件簿」を読んでいます。

昭和の、バブル入りかけの、なんというかちょっとマッチョな雰囲気さえなければ

もっと好きになれる作品……と思いながらも、貪るように読んでいます。

'華麗なるペテン師たち''2018-08-03 13:13:13'

 BBCの「華麗なるペテン師たち」というドラマに邂逅できました。

AXNでシーズン6の放送をしているのが目について、

シーズン1から見てみたら、1話目にして虜に……。

 エピソードのタイトルが「チーム結成」なのですが、

見終わる頃には、「やっぱこのメンバーでなくっちゃね!」

と肩入れしている自分がいました。

みんなペテン師なのに、というかだからこそ義に厚くて

チャーミング。英国ドラマは人の機微を捉えるのが巧いです。

そして作中でチームが仕掛けた華麗なペテンに魅了され、

次のエピソードでは、前話を布石にして制作スタッフ陣も

視聴者に仕掛けてくるという二重のメタ構造で繰り広げられるペテン。

「華麗なるペテン師たち」は制作陣もペテン師。

楽しくないわけがないじゃない?! 

あ〜もうこーゆーの大好きっ! って、早速円盤を検討し始めました。

が、イギリスで出されたものしかないので、英語の勉強をします。

 日本でも放送されていたとはいえ、そのへんの事情は厳しいのかしらん。

'毒入りチョコレート事件''2018-08-10 13:13:13'

 数年来気になっていたバークリー作品を、今週ふとした弾みで読み出したわけです。

 

 お、おもしろい・・・!!!

 

 犯罪研究会のメンバー6人が、1つの事件についてそれぞれ謎解きをしていく展開で、

 ロジャー会長の視点を通した作者の人間描写しかり、メンバー間のやりとりしかり、

 とても英国らしいウィットに満ちているってだけでもコロリとしちゃうんですが、

 二転三転どころか六転していく様相に、「探偵小説」に対する皮肉もピリリとしています。

 極めつけは、作者アントニー・バークリー・コックスのイニシャルがABC、

 作中人物のチタウィック氏もABC……こういう遊び心もたまりません……!

 

 面白いミステリーを読み出すとほかのことがおろそかになるのは私の悪い癖です。
  (今週はここの更新もギリギリでした。)

'日曜日はコミティア''2018-08-17 13:13:13'

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うかうかしていたらあっという間でした。

気温と体調次第ではそうそうに撤収するやもしれません。

 

先週のバークリー作品との出会いに震えて、思わず5,6冊ほど買い込みました。

現在の出版事情により東京創元の3冊以外は入手するのが難しいのがとても残念!

乱歩編纂の短編集が新版で出始めているので、また新しい動きがあるといいな。

百鬼園先生言行録'2018-08-24 13:13:13'

『第二阿房列車』から。

 

  「京都へ行きたいが、仙台へ行きたくないと云うのではない。

   仙台へも行ってもいい。(中略)そこで私は考えて、こう云う事にきめた。

   命に従い、仙台へ出張する。その出張の途次、京都へ立ち寄って来よう。」

 

  『「新潟へなぜいらしたのです」

  「なぜだか解らないが、来た」

  「目的は何です」 「目的はない」 (中略)

  「何かあるでしょう。例えば明日はどうするかと云う様な事」

  「それは今晩寝てから考える」』

 

 内田百關謳カは、本人としては至って真面目に渋面でおっしゃっているに違いない。

 

 

 コミティアありがとうございました。
 本を手に取ってもらうたびに、次は面白いものを描きますから……と
 懺悔のような気持ちが沸き起こるのは、もうどうしようもないですね。

 

 ティアの会場で、バークリーの " the Avenging Chance" を読んでいました。
 邦訳(タイトル:偶然の審判)が手に入りにくいので原文で。
 『毒入りチョコレート事件』の原案と言われるものですが、
 この2作品間の関係はミステリーファンのみならず、
 物語や文学が好きな方にはたまらないと思います。
 一方が他方の存在を却下しているのに、それでいてというか、
 だからこそ このジャンルの面白味が相乗効果で現出しています。

 

'三浦しをん作品''2018-08-31 13:13:13'

 以前には「舟を編む」一冊を読んだきりだったのですが、

短編「天上の飲み物」で(あ、この方すごくうまい。)と改めて気づいてしまい、

今は「まほろ駅前多田便利軒」を。

 

 さらりと軽い文で一見するっと読めてしまうのですが、

そう見せるだけのテクニックを持ち合わせている上に、

読者にそれと気づかせない技量と矜恃――自制心と言い換えてもよいです――で

お描きになる作家さんです。

 

 そういえば3年くらい前に読んだ「舟を編む」に影響されて

「大辞林」を買ったことを思い出してしまいました。

 「舟を編む」、単行本の装丁の仕掛けが素敵だったな……と思い出したら

もう手元に置く以外の選択肢がありませんね。

 

――こうして人は本に埋もれるのだ――完。

 

 

コミティア126''2018-09-07 13:13:13'

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申し込みました。

11月25日ですが、うかうかしていると アッ! という間に

10月下旬くらいにはなっていそうなので、ぼちぼち新刊の構想を練ります。

'○買ったもの''2018-09-14 13:13:13'

○ブラウン神父の名推理ベスト5

 見えない男、青い十字架、犬のお告げ、古書の呪い、ムーン・クレセントの奇跡

 原文(英語)にルビで所々に訳がついているやつ。

 チェスタトンの英語って難しい難しいと訳者が口を揃えるように言うもので、

 原書にあたる前の準備運動として手に取ってみました。

 

○探偵小説の世紀(上)

 チェスタトン選書・編纂の短編小説集。

 長らく重版未定品切れで、きれいな状態のものを入手するのは今後いっそう難しく

 なりそうだったので。問題は(下)ですよ……。「エラリー・クイーンの冒険」のときも

 そうだったけれど、下巻(2巻目)のほうが数少なくて難しいんですよね。

 

○Tausend Wirre Worte

 2012年に解散してしまったバンド、Wir sind Heldenのベスト盤。

 PVも収録されているので、保存しておきたくて。

 

○草迷宮・草空間

 内田善美さんのマンガ。5冊目の所有。

 内田先生の作品は、空間や時間のなかに凜とした寂寥をふくんでいる。

 その思索のなかに読者はともに誘われ、そして魅了される。

 

 

 どれも「保存」という方向に動いているのは、世相のせいかもしれませんね。

聲の形'2018-09-21 13:13:13'

 先日、NHKで京アニ制作の映画が放送されたのをきっかけに

こないだの3連休からずっとこの作品のことを考えています。

コミックスはまあKindleでいいか、と思いきや、

どこも在庫切れの1巻を本屋さんで取り寄せている今……。

 

 まだまだ咀嚼が足りてないんですが、映画で1点挙げるとすれば、

西宮の手話に字幕や話し相手の解説が付かないのがいいですね。

何を話しているの? 西宮は何を考えているの? って知りたくなって、

「あ、この態度は視聴者と登場人物とのつながりだけでなくて、

登場人物同士のことでもある」とふと思い当たりました。

 

 この作品はマンガもアニメも、たくさんの視点から解釈していく必要があって、

それがとても楽しいです。

 

 コミックスが話題になっていた頃から何故だか意識的に

避けていた作品でしたが、出会えてよかった。

*''2018-09-28 13:13:13''

○竹尾のサイトを眺めているとわくわくが止まりませんが、

 うっかり実店舗に行こうものならお財布が開きっぱなしになるので

 今のところは我慢できています……ん。

 「かたいぶんこ」という、文庫本を上製本のようにできるブックカバーの

 現物が見たくて、取り扱い店に行ったら、なぜかDresscoのノートを買っていました。

  なぜだろう……

  

 ウンベルト・エーコの「ヌメロ・ゼロ」が面白すぎてとりつかれているので今日はこのへんで。

 

'ルールタビーユ''2018-10-05 13:13:13'

 ガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」を読み始めました。

 

ルルーはキャラクター造形がとても巧いですね。

探偵役のルールタビーユ君は、

 ・感じのよい顔の好青年

 ・いつも極めて陽気で、四十雀のようにはしゃいだりする。

 

その一方で

 ・ひとり深い憂愁に沈んでいる姿をふと見せる

 

 

 言わずもがな、ルルーは「オペラ座の怪人」で有名ですが、

ファントムは今なお世界中で愛されるキャラクターですね。

'ひさしぶりに''2018-10-12 13:13:13'

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今週も''2018-10-19 13:13:13'

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落書きで濁します。

 

 

額縁の中の少女''2018-10-26 13:13:13'

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レンブラントの。

いつぞやの展覧会の絵を思い出したら

行き詰まりだったプロットが転がり出しました。

 

問題は、本日時点でほぼ入稿状態の予定だったってこと。

リスケして、コピー本ですね。

'2018年が終わる・・・っ!'2018-11-02 13:13:13'

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あと2ヶ月ありますが。

こんな調子で原稿も終わればいいのに。

(別の意味で終わりそうではありますが。)

 

デッドストックのフランスの壁紙で作られたブックカバー、

白紙のノートがセットされているし、これを壁紙にするのは

ハデ過ぎて遠慮したいんですがブックカバーだと適度にきらびやかで、

デザイン違いでもう1つ・・・とよぎらんでもないです。

 

あと、本屋さんでリルケの「神様のお話」を見かけたら

どうしてもInselの原書を手元に置いておきたくなって。

初版は1913年、注文して届いたのは1955年のものでした。

しれっと''2018-11-16 13:13:13'

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後日に更新するスタイル。

月曜にようやく脱稿しました。

時間がなさすぎて泣いたところが多々あったけど・・・表紙とか・・・

,'25日のコミティア''2018-11-23 13:13:13'

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こんな感じの新刊があるはずです。

スペースNo. し42a

'いろいろ''2018-11-30 13:13:13'

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 コミティアは、夏に買えなかったものをお迎えできたり、

いつも拝見している方の本を買えたり、会場の自販機に

ブルボンのいちごチョコが置いてあったりで収穫の多いイベントでした。

自分の原稿は反省点しかないですが。

 

●最近買ったもの・読んだもの

○Surface pro

 タブレットでどこでもお絵かきできるようになりたいな、と思って。

 core i 7を選択したのでフォトショも入ったよ。

 で、初期設定に飽きたので、気づいたらアナログでお絵かきをしていました・・・。

 何がしたいのだろう。

○本棚

 まだ届いてはいないのですが、本が増えたので本棚を。いけない思考回路。

 ここ半年で買ったシェイクスピア全集・内田百闡S集・ポー全集だのが

 本棚に収まっていないのが申し訳なくて・・・。

○日高ショーコさんの漫画

 アマゾンで偶然知って読んでみました。

 絵も脚本も巧みで中だるみしない長編が描ける方です。

 そして「憂鬱な朝」が、1巻からBLの真髄そのものでした。

 「日に流れて橋に行く」を電子書籍で読んだのですが、今、紙の本で持ちたくなっているところです。

 

'停電の夜に''2018-12-14 13:13:13'

 ジュンパ・ラヒリの小説を始めて読みました。

 

どこがどう、とはうまく言えないのですが

(そして、言えてしまえたら彼女の良さを

打ち消してしまいそう)一言とか一行の間に

すべてが込められていて、

ゆっくりでいいから新潮のクレストブックを揃えて

それから原書にもあたろうと、一冊目で思わせてくれる作家です。

 

たとえば。

「完璧。いい人を見つけたね!」

 

 

○TWSBI

 台湾のメーカーの万年筆を買いました。

今、とても書きたい気分で、でも仕事に殺されているのがもどかしいです。

'Surfaceで''2018-12-21 13:13:13'

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細切れの時間をつないでえっちらおっちら描いたもの。

なんというか・・・もう、絵の描き方を忘れているのでリハビリしないと・・・!

新しいタブレットとか未知のソフト(今はアプリと言うのかしらん)との

邂逅以前の問題でした。

でも楽しかった・・・!

'2018〆''2018-12-28 13:13:13'

 今年は俗に言う栄転とやらをやってしまったので

仕事に追われる日々で、創作活動がお留守でした。

この先どうなることやら・・・。

まあ、サリンジャーの100回目のお誕生日が2019年1月1日で

元旦から「フラニーとゾーイー」を読む年になると思えば

追い風を得るでしょう。

 

 「ハムレット」読了。

改めてシェイクスピアをちびちび読んでいますが、

これはぜひ原文で読みたい! 台詞回しの言葉遣いが完成されていて

英語の基盤の一つになっているのもうなずけます。

ちなみにもう一つは聖書、だと思っています。

 

なんだかんだ言っていろいろなものに出会えたのでよい一年でした。

来年もよしなに。